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ベトナム(HoChiMinh)のCOVID-19レポート

2021.08.23
Text : ベトナムキューブシステム President 岸菜

こんにちは。ベトナムキューブシステム Presidentの岸菜です。 いま、東南アジア全域でデルタ株によるCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響が大きくなってきていますが、ベトナムはどうなのか?  5月頃より振り返って、皆さんにお伝えしたいと思います。

2021年5月初旬

5月、日本のゴールデンウィークの期間に社員旅行に行きました。Phu Yenという南中部の省です。ベトナムはCOVID-19の抑え込みに成功していて、国内の観光は非常に活況でした。丁度、連休期間ということもあり、帰省される人も多かったです。

ベトナムでは温度も常に30度を超えており、綺麗な海、美味しい海鮮、美味しいビールを飲んで、チームビルディングすることが出来ました。

しかしながら、この時、北部でCOVID-19が流行し始めておりました。

5月30日

北部の感染も収束を迎えたというニュースが流れて安心した一方、ホーチミンでCOVID-19のクラスターが発生し20名もの感染者が発生しました。この日、人民委員会により、経済を優先としながらも、一部規制が適用されることが決定されました。

翌日の5月31日から6月14日の間に一部地域(Go Vap区)でロックダウンが敷かれました。主要道路が封鎖され、検問所が設置されたため、当社従業員12名が出社不可となる事件が発生しました。

この時、ベトナムで流行しているCOVID-19は2種類の変異株のハイブリッド株ということで、ベトナム株という名前で日本でもニュースが流れましたが、WHOが否定しベトナム株という名前は消え去りました。地域名を付ける日本の報道に本当に腹が立ちましたが、消え去ってくれて本当に良かったです。

6月10日

当社が入居しているハイテクパークでコロナ感染者が出たとのことで、ハイテクパークの緊張が一気に高まりました。ハイテクパークに入ってるレストランは全て営業停止となりました。毎日飲んでる大好きなCà phê đá(練乳カフェオレ)もダメ、昼飯もデリバリーしか出来なくなりました。

6月14日

当社従業員12人が封鎖された地区のロックダウンは解除されましたが、市全域では感染拡大傾向にあるため、引き続き厳しい規制は継続されました。

デルタ株による猛威が止まりません。

6月24日

日本からの寄贈第一陣としてアストラゼネガ製ワクチンがベトナムに届き、ホーチミンの大規模工場やハイテクパークが優先的に接種対象となり、当社社員もビルの下に接種会場を作って頂き、無事接種することが出来ました。

7月2日

ハイテクパーク全体でコロナの検査が実施され、当社社員も全員集団でのPCR検査を受けました。集団で実施する場合、10人ぐらいのロットで集められ、1人いたら他の人も念のため自宅隔離となります。当社社員は不幸にも近隣のビルの方が陽性判定され、数名が自宅隔離となってしまいました。この時、市全域で住民の半分である500万人にPCRチェックを実施して、感染源の特定が急がれました。

7月9日

この日、更に厳しい規制が施行されました。実質、市全域でのロックダウンとなりました。


必要な仕事以外は出社禁止という曖昧な指示により混乱が生じ、なんで今更密な状態作ってんのよ!と写真のような状況になったりしました。

7月15日

①職場で隔離して製造、食事、休息の3つが可能であること。3 on Siteと呼びます。
②宿泊施設を用意して職場との行き来だけにすること。

上記が用意出来ない製造業、ハイテクパークは営業停止ということで、当社は全員WFH(Work From Home)に切り替えました。また、必要な買い物以外は自宅を出てはならないと。。日課にしてたランニングもダメです。。

その後の規制で、PM6時~AM6時までの外出不可。区を跨ぐ通行は禁止。必要な買い物(スーパーに行くことを指します)は週2回(チケット制)等々。。

この記事を書いた2021年8月3日で既に7月15日のWFH開始から18日経過しました。
ゴルフがしたいですが、今は我慢して基礎体力作りの有酸素運動を1日30分以上するようにしています。今まで自炊を一切しませんでしたが、健康のため、頑張って取り組んでます。

おわりに

早い判断、早い対応、強い規制がベトナムの良いところだと思っています。第一波収束の2020年5月以降、ゴルフも食事も旅行もランニングも自由にさせてもらえたので、感謝してます。

しかしながら、強すぎる、早すぎる規制による影響は至るところで発生しました。
・買占め発生による食料不足
・物流の停滞による供給不足、物流価格の高騰
・供給不足による物価の高騰
・疑わしい人は全て隔離施設に行くことになっていたが、病床不足で、自宅療養
・工場内で寝食して、感染対策としてはこれ以上ない対応をしているのに、クラスターが発生する。
(デリバリー等でどうしても外部との接触は避けられない)
・買い物規制により、スーパーが混雑(平均1時間~2時間は買い物時間が必要)

上記のような影響に、更に様々な工夫をして、改善に取り組むベトナム政府や各事業を継続されている方々に感謝しながら、再度通常の生活を取り戻せるよう我々も出来る限りの対応をしていきたいと考えています。

また、我々が従事しているIT業界は、インターネット回線とパソコンさえあればWFHでの対応で事業継続出来るということは、改めて幸せなことだと感じています。日々の生活の苦労も仕事が出来る幸せに比べるべくもありません。ベトナムキューブシステムの社員の皆さんであれば、現状の困難な局面に柔軟に対処し、どんな課題も克服して行ってくれると信じています。頑張りましょう。

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