GMS/SM関連 エンハンスサービス 多様化する環境変化への対応と、より一層のコスト削減・業務効率化を実現いたします。

GMSの基幹をなす商品・物流システムのエンハンス

日本を代表するGMSであるX社。キューブシステムは1995年から同社と直接取引を行い、商品・物流システムと情報活用システムの両基幹系システムに関わるさまざまなシステムサービスに携わってきております。その中心にあるのが商品・物流系のマーチャンダイジング(MD)システムです。業務分野としては、商品系では受発注管理、売上仕入管理、棚割管理などがあり、また物流系では納品管理や配送管理などのシステムが含まれます。一方の情報・活用系は、B to Bシステムとイントラシステムの構築・運用を担当しております。

それぞれの分野における具体的な内容は、システム企画、要件定義、設計、開発、導入に関するインテグレーションサービスと、導入後のシステム維持保守に関するエンハンスサービス全般となっております。
キューブシステムは運用支援、依頼調査、障害対応、依頼リカバリ、夜間コール対応など多種多様なサービスをX社に提供し、同社の立場に立った改善、運用、保守を長期にわたって続けております。

コミュニケーションロスのない、オフサイトでのエンハンスサービスを実現

昨今の経済状況から、売上げの伸び悩みが続くGMSにも経費削減やシステムの効率化の波が押し寄せています。このような中、X社では、関係会社を含めたグループ企業全体で固定コストの削減を実現するため、システムの維持保守の効率化を推進されています。こうしたX社の動きに先駆けて、キューブシステムはシステムの安定化と運用の効率化を目的に、エンハンスや一部のシステム開発の標準化を徹底いたしました。
また、オフサイトエンハンスを実現するため、X社専用の開発ルームを本社に設置いたしました。開発ルームには、入退室管理システムを導入し、さらにはX社と開発ルームとを結ぶ専用回線を開設することで、セキュアなオフサイト環境を構築いたしました。

一方、オフサイトエンハンスを実施する上で最も懸念していたのが、コミュニケーション不足から生じる情報の伝達ロスでした。顧客からの指示は一旦オンサイト側のプロジェクトリーダが受けますが、それを如何に迅速かつ正確にオフサイト側のメンバーへ伝達するかが課題としてありました。
その対応として、X社とキューブシステム本社の各拠点にTV会議システムを設置し、24時間365日常時接続できる環境を構築いたしました。TV会議システムを活用することでリアルタイムな情報連携・状況確認が可能となり、コミュニケーションロスのないサービス提供を実現しております。

キューブシステムは、業務の標準化、非属人化が進むMDシステムにおけるエンハンスサービスの一部に関して、総人員の約60%を本社の開発ルームへシフトさせることを実現いたしました。また、業務の調整や緊急対応時におけるコントロールの必要性から、スタッフ数名については今まで通りX社に常駐し、業務のサポートや上流工程での提案活動など、オンサイトでのシステムサービスを継続する形になっております。

オフサイトからオフショアへ──業務の標準化が目指すもの

オフサイトエンハンスを実施することによるメリットとして、トラブル発生件数が大幅に減少するという点があります。今まで口頭で行っていた作業指示や業務上のやり取りなどをほぼすべて明文化して、情報伝達するよう改善いたしました。それにより、オンサイト側とオフサイト側の認識の齟齬を解消することができております。さらに、作業の手戻りや作業ミスを減らすこともでき、業務の効率化を実現しております。他にも、若手社員に対する教育・サポート時間の増加など、数多くのメリットが生まれています。

そして、このようにキューブシステムがオフサイトを実現できる要因のひとつに、業務の標準化が高いレベルで進められる点が挙げられます。特定の人材に依存するスキルを規約化・手順化することで、日本人ではなくても対応することが可能となっております。オフサイトでの実績を活かし、そのままオフショアへ応用することもできるようになり、実際に上海に設立した子会社でも、生産性を重視したエンハンスサービスを提供できております。上海で業務を開始した当初は少人数でありましたが、プロジェクトの規模は順調に拡大しています。今後は、ベトナムの子会社にも業務の一部をシフトする予定であり、エンハンスサービスのノウハウやスキルを各海外子会社にも積極的に展開することで、将来的には各拠点の現地企業からの受注にもつなげてまいります。

現場担当者の声

オフサイト・オフショアを成功させたことで、X社様からの期待がこれまで以上に高くなってきていることを実感しています。近年は多くのSIerやソフトウェアハウスが理想としている上流工程の部分に関わる仕事が多くなってきており、顧客からの要望がシステムの維持保守から、企画やコンサルティングといったプロフェッショナルサービスへと変化しているのだと感じています。
また、約20年にも渡るお取引の中で、当社SEは数多くのノウハウを蓄積してまいりました。お客様と他社ベンダのブリッジ的な役割を任されているのも、そうした実績によるものだと思います。オフサイト・オフショアを含めたエンハンスに対する豊かな経験が、仕事の幅を広げることにつながっています。


  • 流通・サービスシステム本部
    副本部長
    (兼)ソリューション・サービス 第1部長
    亀崎 貴史

  • (同左)
    第3グループ プロジェクトマネージャ
    大窪 隆司

  • (同左)
    第3グループ マネージャ
    持田 壮広